「ゴールデンウイークの期間中,行楽地にお出かけの方は,カゼのウイルスに十分にご注意ください。無防備な状態でいますと,体内が冒され,奇妙な動作を起こしたり,ファイルの破壊などに見舞われることが………」
ネットワークアソシエイツ社は28日,無線インターネット機器向けのウイルス対策ソフトを発表した。パーム,ポケットPC,ウインドウズCE,エポックに対応する。この製品は,ネット接続時にリアルタイムでウイルスを検査し,パソコンと同期させる際も検査を行なう。
折しもパーム初のトロイが発見された(CNET Japanの記事)。こちらはパーム上でゲームボーイのゲームをエミュするソフトの登録制限を解除するパッチのようなカタチになっている。で,そのエミュの開発者がトロイの制作者なもんで,ソフトをクラックしようとしている人たちをわざと陥れようとしたのではないかといぶかれている。PCとの同期の際,または赤外線通信などでパーム内に入り込み,実行してしまうと,パーム上の実行ファイルをすべて削除する(データはそのまま,っていう中途半端なところがいぶかしさを焚き付けている)。
まぁ無線と云っても感染経路はやっぱりはっきりしているものだが,物理的接触のないところからやってくる,ウイルス,トロイ,というものは,興味をひく。94年8月の情報処理振興事業協会のウイルス被害届出状況によるワクチン感染経路はほぼ100%が,フロッピーやハードディスクだった。それが電話回線やイーサーの銅線になり,その線もなくなってウイルスが大気中を飛び交う。もともと風邪の菌のような病原菌から名付けられたコンピューターウイルスが,本物のウイルスと同じ経路を持つ。ひょっとしたら,人込みに行くほどにウイルスに侵されやすくなる…,なんて云う日が,来るかも。
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